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​石田三成

井伊美術館特選ギャラリー​

乱髪変り兜付包韋斜綴佛胴具足(桃山時代)

兜は乱髪植毛の変り兜に金の天衝の脇立を設ける。

額のしわを深く多重させて、全体怪異の形姿を強調させる。

胴は鉄地の佛胴を溜塗の韋包(かわつつみ)とし同じく韋紐を以て斜めに綴じこむ。ふつうこのような場合装飾と強化をかねた胴の綴じ紐は横綴じにするものであるが、意匠的に凝った変わり綴じの方法をとっている。全体に怪奇な雰囲気を意識化させて敵を萎縮させるのが目的の、変り兜である。石田三成所用と伝承される桃山具足の代表。

茫々とした乱髪と、斜め綴じが面白い。草摺は銀塗になっている。

皺の造作が怪異である。

金蛭巻四目結紋散短刀拵(桃山時代)(刀身・包氏—鎌倉末期 )

刀身の包氏は石田三成蒐集刀を記載せる本阿弥光徳刀絵図に所載。その伝来は三成より豊臣秀頼に献上され、転じて乳兄弟であった木村重成に下賜されたものと推定されている。旧本間薫山師愛刀。

本間薫山師による押型

本間薫山師による押型

「日本の美術」 第137号 「大和と美濃」P50より S52.10.15

拵は木村重成家の定紋、四つ目結紋が確認できる

布袋図目貫は名物と云われている。

以上、特別に記載のない品に関しては井伊達夫による収集写真による。

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