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【来館受付についてのお知らせ】

新型コロナウイルス流行のため、通常は休館しております。

取材および史料調査等は特別に開館応対いたしますので、ご希望の方はご一報ください。

TEL 075-525-3921 ※11時から17時まで

開館時間 13:00※ - 17:00

入館時間 16:30まで 

​休館日:不定
※旧来13時からですが、これより早い時間からでもご覧いただける場合があります。なお、常時開館ではありませんので、来館前はお電話をお願いします。

〒605-0811

京都市東山区花見小路四条下ル

小松町564

 

TEL   075-525-3921

臨時休館又は一定員にて締め切りの場合があります。御予約の方も御来館前に念の為御電話にて御確認をお願い致します。

当日表の門が閉まっていても開館していますのでインターホンを押してください。 

 

 

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◇連載更新のお知らせ◇

(あかおにのやきずいばなし)

館長による、刀剣甲冑秘話やTV収録の裏話など。研究の傍つづる雑感ブログです。

​最新話はこちら:

 ◇前後截断録 77回

 「伝・虎徹の前立から思うことなど」

​甲冑・刀剣が好きになったきっかけは人それぞれ。国内有数の武具専門美術館を個人で開館するに至った「甲冑好き」である館長の、「いままで」の連載です。

 最新話:「青年時代 3」 

 初めから:「稚きころ

その他の読み物や論文はこちらから。

井伊家にご興味のある方、甲冑・刀剣研究を志す方々は、ぜひ一読ください。

研究やメディア協力などの傍、不定期で館長による連載を更新しています。甲冑や刀剣裏話や雑感など、話題はさまざまです。

近景鋒_edited.jpg

令和二年特別展 基調随論

​光秀刀論考

秘匿された光秀の由緒刀(秋広・近景をめぐって)

—— 贈答事情から窺われる明智光秀の人間性 ——

六十二間小星兜(真田信繁(幸村)所用)

六十二間小星兜(真田信繁(幸村)所用)

六十二間小星兜(大野修理治長所用・彦根藩家老岡本家伝来)

六十二間小星兜(大野修理治長所用・彦根藩家老岡本家伝来)

鳥毛の棒馬印(木俣守安大坂陣所用)

鳥毛の棒馬印(木俣守安大坂陣所用)

大天衝輝く代表的な井伊家当主の甲冑

大天衝輝く代表的な井伊家当主の甲冑

井伊直虎念持観音

井伊直虎念持観音

井伊直政神像

井伊直政神像

井伊家始祖:井伊共保神像

井伊家始祖:井伊共保神像

井伊直弼達磨画讃

井伊直弼達磨画讃

長野主膳居宅「桃廼舎」古材

長野主膳居宅「桃廼舎」古材

井伊美術館での日々 

 

 日本のみならず世界にのこる甲冑武具に興味をもち、あわせて出身地彦根藩井伊家の武具、軍制、文書記録等の採集調査に係っていつのまにか半世紀をこえました。これらの成果の一斑を公開するため、京都に戦陣武具資料館を設けたのが既に30年前、これが井伊美術館となってもう16年(平成27年現在)、早いものです。こうしてひとつの事を続けて来られたのも、神仏の御加護以外何ものでもないと思います。古色蒼然たる表現といわれるかも知れませんが、まことに天祐神助だと思います。感謝することしきりであります。現在古希に加えて2年ですが、これまで同様、変わらず歴史的に重要な甲冑武具や古文書資料をみつけ、世に紹介して、旺盛に古文化の探究活動を続けたいと願っています。

 近年は、大老井伊直弼の公私面にわたる新知見に関して、メディアからの取材を受ける機会が多くなりました。これまた50年来史料採集を重ね続け、その伝記(『雪の朝に向って』——平成三十年刊。発売中「井伊直弼史記 若き日の実像」、詳細はこちら)をまとめはじめた私にとって、実に時宜を得たことと思います。今頃になって執筆とは少し遅きにすぎる身のふり方ですが、できる限り真にちかい直弼像をものするには、速成は禁物だと思っています。一見怠惰に似た無駄な時間も、爛熟には必要なのではないかと、おのれのおくてなさまを手前勝手に言い訳して納得しています。しかし一方に、いくら時間をかけても熟成度数の上らないものがある。ただ仕込量が多いだけの酒樽もあるという厳しい現実があるということを忘れてはなりますまい、と思っています。

 ヨロイカブトやカタナ、それにゆかりの深いわが井伊家の歴史などに取り憑いて久しくなりました。もはや離れることはかないません。仕事は地味で孤独な作業ですが、今後もやめることはないでしょう。時勢に阿諛せず、世間に迎合せず、不器用な「狷介不羈庵」の独歩です。この姿勢を理解し展覧会等に応援協力して下さる蒐集家、所蔵家が増え続けていることも、有難いことです。 
 開館以来常に問題意識をもって特別展を開いていますが、毎年、これが最後の催しだと覚悟してやっています。どこまで行けるか、それもこれも全て「任運」、天命をうけるのみというところでしょうか。釣竿で海の深さを探りつづけます。

平成二十七年六陽
井伊 達夫識

開館以来人々の往来を微笑を持って見守りつづけてきた万千代(直政)人形。

当館のマスコットです。

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